Max for Live デバイス製作②

プログラミング言語Maxを使用し、Max for Liveデバイスを制作することでLive(※Ableton社のDAW)を拡張し、カスタマイズすることが可能となる。
Max for Liveデバイスの特徴は、単なるプラグインの域を越えてLive自体を操作することができることである。
ここでは大和の制作したデバイスを取り上げる。

dc.PolyDelay20

  • 20の独立したmidiのdelay を基となるn拍数からその分割位置を計算し、4拍子の上に同じ表紙を基にしたn拍子を分割することができる
  • Loop Lengthで基準となる拍子を基にしたループする拍数を決め、1から20までのディレイを有効にすることで実現する
  • MIDIディレイなのでピッチを変更することもできるので入力されたタイミングからのシーケンスを作ることもできる
  • これを使って「異なるテンポだが一定の周期性をもつリズムを使ったポリリズムを作ることができる
  • 使用例はこちら:https://dropcontrol.bandcamp.com/track/beatmake180726-01

dc.BeatdelayPitchshifter

  • dc.PolyDelay20のオーディオ版。入力されたオーディオ信号をディレイとピッチシフトで変化させることができる
  • あらかじめプリセットしておくことや、特定のクリップがスタートした時にトリガーさせることも可能

dc.OneKnobEQ

  • Ableton Liveを使ったDJなどの時にEQを使うことがよくあるが、外部MIDIデバイスのノブなどのアサイン数を減らす目的で作られたEQ
  • EQ balanceがセンターになっている時にはEQのバランスはLow, High共にフラットになっているが左右に降ると指定された値を最高値にしてEQが変化する

dc.Frippertronics

  • キング・クリムゾンのギタリストでありバンドリーダーであるロバート・フィリップの「Frippertronics」と似た音を出すために作成された
  • 最大のdelay timeを決めそこにオーバーダブを繰り返していく

使用技術・ツール

Max / Max for Live / Live API

  

作者:大和 比呂志

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