ORCΛのOperatorsを紐解いていく(V〜Zと*、#)
おはようございます。大和です。
ORCΛのオペレーターを紐解く記事もアルファベットに関しては最後の記事です。
このあとはMIDIとかOSCとかになりますが、そちらはサンプルとか使い方とかの説明になると思います。
V
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 8, 2020
V variable(write read): Reads and writes variable.]
・Kの説明がそのまま使えるので下記の通りです。Vで変数をセットしてKで読み込んでいます。 pic.twitter.com/PbRVifpSkW
これは問題ないと思うんですが、前回の「小文字のオペレーターはbangで動作する」というのをvで使うと全然予期しない動作をします。Zで説明します。
W
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 8, 2020
W west: Moves westward, or bangs.
・West(左方向)にWを飛ばしてbangさせる pic.twitter.com/3PpyN6VbIj
これは今までも同じようなのがあったのでわかりやすいですね。
X
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 8, 2020
X write(x y val): Writes operand with offset.
・ちょうど上のWでも使っていますが、xyの位置に右辺のval を出力します。
・EWNSで同じような形で使っています。 pic.twitter.com/THf1RYDSmA
これもWと同じサンプルを示していますが、xyで指定したところにvalを出力する、という動作をします。
上の例では座標を移動させてWを飛ばしています。
Y
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 10, 2020
Y jymper(val): Outputs westward operand.
・左の入力を右にアウトプットする(同じようなのでJがあります。Jは上の入力を下にアウトプットします。)
・この例だと真ん中だけは動作していないのがわかると思います。 pic.twitter.com/fczMqjSApk
Jと似ていますが、左の入力を右に出力します。これもわかりますいですね。左に入れても右には出力されません。
Z
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 10, 2020
Z lerp(rate target): Transitions operand to input.
・右側のtargetに数値が入力されると、最後に出力した数値から、その数まで左のrateで指定した間隔で数値を変化させる
・1Z1から1Z8にtargetを変更すると1、2、、、8まで数値を出力する pic.twitter.com/CnagNp0lZn
はじめこれなかなかわかりませんでした。
~rabbits/orca-examples:https://git.sr.ht/~rabbits/orca-examples/tree/master/basics/z.orca
こちらにExampleがあるのですが、数値をターゲットまで遷移(transition)させるという動作をします。
この時に右に入っている値が遷移するときの間隔になります。
これのサンプルに小文字のvを使っているんですが、これは「小文字の‘v’はbangが来た時にだけ大文字のVと同じように動作する」はずなのかなと理解しているのですが、本来Vは変数名を右側にセットして左側にバリューを持たせる、というものです。
でも左に変数名をセットしないで右側に数値を渡してbangすると、数字が出力されています。この動作は何かサンプルがないと思いつかない…こういう謎仕様というかあまりドキュメントになっていないところをどうにかしたいですよね。
*と#
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 10, 2020
* bang: Bangs neighboring operands.
・*は近隣のオペレーターにbangを送って実行する
・とはいえ手動ではどうもできないっぽい??
# comment: Halts a line.
・#より右側はコメントになる。
・挟み込めばその中がコメントになる pic.twitter.com/AqyIJ2LCB3
これは簡単なので、説明は上記を読んでいただければわかると思います。
最後に
#orca #operators
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) January 10, 2020
Orcaのアルファベットのオペレーターについてはここまで。そのほかのMIDIやOSCのオペレーターについてはサンプル作っていかないとうまく説明できないと思うので、サンプルと記事で読み解いて行きたいとおもます。ここまでの内容はこちらに纏まってます。https://t.co/C4J407YxQW
はじめに書いたように、ここから先はサンプル作って試行錯誤していく感じになります。
興味があるところではMIDIとの連携とかOSCでの連携とかですかね。Maxとかを間に挟むとまた別の面白さがありそうです。
とうわけで、先ほど「小文字のv」の話の時にも書きましたがちょっと癖のある仕様などがあったらぜひこちらのプロジェクトに参加してメモっていただければと思います。
ORCΛ:https://scrapbox.io/orca/
参加のためのリンクはこちらです。
https://scrapbox.io/projects/orca/invitations/2282cdaa2d607412968080839d5166ce
しばらくは面白い使い方してる人の情報を集めたり、自分でサンプル的に手を動かしたりしていこうと思っています。
というか普通にビートを作りたいですね。もともとそれが目的だったので。
とりあえず目標だったアルファベット分のオペレーターはだいたい読み解けたかと思います。
説明足らずなところがあったり間違っているところがあれば指摘してください。よろしくお願いします。
お仕事のご依頼/相談/問い合わせ
シグナル・コンポーズでは音楽制作、Max/Max for Liveデバイス制作など、各種テクニカルなコンサルティングやディレクション、R&D、プロトタイピング、制作などお受けしています。何かあればお気軽にお問い合わせください。お待ちしております!
執筆:大和 比呂志
関連記事
-
Blog
Expressで作ったNode.jsアプリでhttpsを有効にするには?
-
Blog
これからのリベラルな音楽のためのアカデミー
-
Blog
Music Transformerを動かしてみる
-
Blog
自前サーバで HTTP Live Streaming 配信をする
-
Blog
MacBook Proをクラムシェルにした時iPhoneをウェブカムの代わりにして使うには?と、あと少しのTips
-
Blog
unityを始めてみようか。
-
Blog
ORCΛでMIDI音源を鳴らす(IAC Busの場合)
-
Blog
tensorflow1.15系と2.0系を同居させておくには?(ubuntu, GPU環境)
-
Blog
マジで最初から Swift で iOS アプリ作る(TextView)
-
Blog
マジで最初から Swift で iOS アプリ作る (Hello SwiftUI!)