“visible / hidden /re-visible”が YouFab Global Creative Awards 2019のファイナリストに選ばれました。

あけましておめでとうございます。シグナル・コンポーズの大和です。

昨年の2月の話ですが、「サウンドパフォーマンス・プラットフォーム2019」にて採択された“visible / hidden / re-visible” という音楽作品を上演しました。作品のダイジェスト動画は以下で見れます。

この作品が「YouFab Global Creative Awards 2019」に選ばれました。
コンペティションのサイトとそちらでの作品紹介のページは下記になります。

YouFab Global Creative Awards 2019:http://www.youfab.info/2019/?lang=ja

visible / hidden / re-vishible | YouFab Global Creative A wards 2019:
https://www.youfab.info/2019/winners/visible-hidden-re-visible?lang=ja

少し説明すると、この作品は簡単にいえば「ギタリストとAIの演奏する自動演奏トイピアノ(既存のトイピアノを改造)のデュオと、その中で流れるデータの可聴化」という作品です。もう少し詳しい話は上記のサイトにもありますが、ちょっと引用したいと思います。

人間と AI 双方が、相手の演奏を即興的に解釈して共演するパフォーマンス作品を制作。 偶然性と一回性を重んじるパフォーマンスの場で、音楽を共創する相手として AI を捉えることを試みました。AIには、ピアノとギターのデュオを学習した Recurrent Neural Network を採用し、 相手の演奏に応じて MIDI データのリアルタイムに生成を行っています。そのMIDIデータによって、自動ピアノに改造されたトイピアノを AI 自身が演奏しています。

企画意図: 「人間の演奏をAIが解釈して 共演する(visible)。そこには人間同士ではない別の音楽的 コミュニケーションが発生す る(hidden)。またそのコミュ ニケーションはすべてデジタルデータであり、デジタルデータである以上『再解釈』が可能なものだ。そのデータを音場として再生することで、観客に体験可能な形で現代のコミュニケーションの形を提示する(re-visible)」こと。

演奏および技術仕様: ・ステージ上には3人の演者(演奏者、AIオペレータ兼2chステレオミキシングオペレータ、サウンドオペレータ)によってパフォーマンスが行なわれる ・演奏者の音源を元に、AIが独自の解釈で演奏する。演奏者からAIへの信号の流れを使って裏側で流れるパケット信号を元に音響合成を行う ・ギターとAIによるトイピアノはステレオ2chによる再生を行ない、パケット信号から生成される音響は天井の16chのスピー カーから再生とする

制作年: 2018年から2019年 

クレジット: All of peformance, composing and system integration by Signal compose (HIroshi YAMATO, Yoshitaka OISHI, Kota TSUMAGARI, Ryo MORITA)

公演名:サウンドパフォーマンス・プラットフォーム 2019

会場名:愛知県芸術劇場小ホール

主催:愛知県芸術劇場

新年早々からやったことが認められるというのは嬉しいなと思っています。今年も一つでもこういったことがあればと頑張っていく次第です。それには日々少しずつこうやって記事を更新したり、手を動かしたりということを積み上げていくしかないですね。急に何か出来るようになることなんて一つもないですし。

シグナル・コンポーズではこう行った作品の制作や、作品制作の技術的支援や開発、展示開発など承っていますので何か相談があればお気軽にお問い合わせください。

それでは皆様にとって今年一年が良い年になりますように。

  

執筆:大和 比呂志

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