小編成作品まとめ①

SiPN編集部

2016年3月 1日 00:00

Music
森田

ここでは、森田が2014年から2017年に制作してきた、小編成の音楽作品をまとめてご紹介します。

弦楽五重奏 “Karsilama”

アラブ音楽に魅了されたことがきっかけで制作された弦楽五重奏。
「カルシラマ」という、舞踊に用いられる独特の9拍子を軸として展開します。

“Reflection?”（for Flute, Bb Clarinet, Alto Saxophone, Vibraphone and Piano）

ライヒなどのミニマルミュージックをテーマに据えたコンサートのオープニング曲として委嘱を受けた作品。
軸となる1つの旋律が、まるで光の反射のように少しずつ形やタイミングを変えながら、各楽器によって演奏されます。

木管五重奏のための組曲

コードが重大な要素となるジャズに、単音しか出すことのできない木管楽器5本で挑戦した作品。
全4楽章から成り、それぞれボサノヴァ・ディキシーランド・5拍子のスウィング・ニュージャズに基づきます。

ピアノ独奏曲「色にまつわる3つの小品」1. 赤 2. 青 3. 紫

夢枕獏の小説「陰陽師」の中で、安倍晴明は「あそこに花が咲いているであろう。あれに人が『藤』と名を付けて、みながそう呼ぶようになる。すると、それは『藤の花』になるのだ。それがもっとも身近な『呪』だ」と述べます。
本作品ではこれに着想を得て、自身の持つ色に対するイメージや感情を音で縛ることを試みました。